「僕」   2010年  6~7月

今度はお母さんの番だ。
お母さんの夢は芝生とウッドデッキ!
どちらかと言うとお母さんはアウトドア派。
芝生のある庭にウットデッキを作ってティータイムを楽しむのが夢だったんだって。
本当はティータイムじゃなくてビールを飲みたかったんでしょ!
「プハァ~~、あ~美味い!」ってね。
あまりよけいな事書くと、怖いので・・・

芝生を張り少し根ずくのを待ってウットデッキを作った。6畳もあるウットデッキで、夏になったら、ここで星空を見上げながら寝れるかもねって、いやいや蚊に刺されるよ。そしたらなんと言ったと思う?
蚊帳を吊るせば大丈夫よって。

芝生にホースで水を撒いていてくれているのが、長男の子供。お母さんにとっては初孫!img001
このお孫ちゃんとはかくれんぼをしたり、恐竜ごっこをして遊んだっけ。
かくれんぼは、あんまり広いので見つける事が出来ず、半泣きしてたのをお母さんが物陰から見ていてウケてた。    ひどいな~。
この写真は僕が一番好きな写真だ。というか僕のちゃんとした写真は残念ながら無い。
きちんとしていた頃の僕の写真を撮って無い事が今、2人をすごく後悔している。
なんせバタバタしていて、もうちょっと落ち着いたらと思っているうちに僕は壊れてしまった。
なんで撮らなかったんだろう・・・・・・今になってはわからない。
けれども家具達が入ってない時の写真は撮ってあるんだって。
唯一の救いです。

芝生の周りには季節の花々を植えて楽しみ、余ったスペースで家庭菜園を作るはずだったんだって。
そうやって一つ一つの夢が実現していくのを2人はとても嬉しそうだった。

そうして穏やかな日々が過ぎていくはずだった。
昼間はみんな仕事の行っているので僕は1人。
ただお父さんが夜勤の時は昼間いてくれるのであまり寂しくない。
たまに隣のラベンダー色のお姉さんの家からピアノの音色が聞こえて、心地よい気持ちになる。

僕はこの家に誕生してきて本当に良かっと思った。