「僕」   2010年  冬~夏

なーんか違う・・・ その訳は、営業員さんの言うのには冬は暖かくて、夏は涼しいですよ、って言ってたのに違う。冬は寒くて、夏は暑い。
営業員さんは高気密、高断熱ですよって何回も言っていた。
そこでお母さんが、現場監督に聞いてみた所、「安齋さんの家は在来工法だから、違いますよ。」だって。

ガ~~~ン!!  そうだったのか!営業員さんが何度も何度も冬は暖かく、夏は涼しいですよって言うから
てっきり、お母さんは床暖房が設置していなくても、高気密、高断熱だと思っていたらしい。
どうりで、隙間風がリビングの隅からピューピュー入ってくるし、コンセントに手をあてると風がくる。
「風の又三郎でもいるのかねー。」って面白くもない冗談をいっていた。

だったら、ちゃんと説明してほしかった。
でも説明してくた営業員さんはまったく現れない。
あのね、お母さんみたく無知な人もいるのよ。
あまり過剰な説明はしないで、ありのままを説明すればいいじゃんと僕は思った。
別にだったら建てませんなんて言ってないのにねー。
それならそれで、冬はお風呂場の脱衣所にはハロゲンヒーターを置いて、お風呂を沸かす時は蓋を取って沸かせば寒くない。
夏はエアコンと扇風機を使えば涼しいじゃん。
家を建てる人の中にはちゃんと調べてプロ並みの知識のある人もいれば、お母さんみたく説明を真に受ける人もいるのよ。
ちょっと古いけど、プンプン!
やっぱり、一番は誠意だと思った。